《呼吸と知識》
[人体と宇宙のリズム/ルドルフ・シュタイナー著/西川隆範訳/風濤社より]
人間の中に肺があり、
肺のあいだに心臓があります。
古代には、
肺の知識が頭のなかに上昇しました。
人間の頭は本来なにも行えないというのが知識の秘密です。
頭は本来、世界について多くを知りません。
頭は内部のみを知ります。
もしも、私たちが目も耳もない、
閉じられた頭だけを持っていたら、
自分については非常に多くを知っていたでしょうが、
外界については何も知らないでしょう。
外界から私たちのなかに入ってくる最も重要なものは、
空気です。
空気は頭も刺激します。
鼻をとおって、また、
かすかながら目をとおって、
耳をとおって、
いたるところに空気が入ってきます。
空気が頭を活動させます。
6,000年、8,000年と過去に遡ると、
人間は知識を得るために呼吸の訓練をしていました。
空気を普通とは別の方法で頭のなかに押し込むと、
知識が得られることを、
彼らは知っていました。
今日では人間は、
「空気を吸い込んで、
息を止めると、
空気は体内にとどまる」
ということだけを知っています。
古代人は、
「特別の方法で空気を吸って、
鼻先を見ると、
鼻の筋肉が圧迫されて、
頭で知識が開く」
と知っていました。
:
中世・近世まで、そうだったのです。
紀元4世紀から、
人間はものごとを知るのをやめました。
知識は消え去りました。
本のなかに、
記憶がとどめられました。
これが古代と、紀元前8〜9世紀に始まった時代との違いです。
古代には、
知識のための頭を人間は持っていました。
のちには、
知識のための本を持つようになりました。
:
これは大きな違いです。
密儀と呼ばれた古代の教育施設では、
知識を書き留めることはありませんでした。
知識を頭のなかで読むように訓練されました。
本当の識者は、
広い世界にあるものを、
頭のなかで読めるにちがいありません。
頭が本だったのです。
呼吸をとおして、
頭から叡智を受け取ることができたのです。
:
それから、
人間の頭がもはや価値のないものになる時代がやってきました。
頭はまだありますが、
からっぽになり、
すべては本に書かれました。
紀元前数世紀には、
古代の叡智が書かれた本がたくさんありました。
それらを教会は焼却しました。
人間が頭から汲み出した古代の叡智を、
子孫に伝えたくなかったからです。
教会は古代の叡智を激しく憎み、
根こそぎにしました。
からっぽの器ではない頭を、
ふたたび与えようとします。
しかし、
それは教会が激しく憎むことなのです。
人間はふたたび、
今日の本には書いていないことを、
自分で知るようになるべきです。
古代の叡智は燃やされてなくなり、
本に書かれている新しい叡智は、
外的なことに関するものだけです。
・・・・・
この呼吸は
エーテルより外側のボディで行う
26,000年周期において
獅子は水瓶座ー獅子座のラインを
鷲鷹は蠍の化身で
牡牛座ー蠍座のラインをもあらわします
「4」という「固定」や「脆さ」
四元素や四方や四分割
タロットではエンペラー
対角の十字に支えられる
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